2018年06月28日

JRA賞の過去の得票数(1974年から2017年まで)

1974年から2017年までの
JRA賞(1986年までは優駿賞)の得票数です。

過去44年分。(2018/06/28 大幅に更新)


↓これ(Googleスプレッドシートhtml版)
JRA賞の得票数(1974-2017)





○表記について

年齢は基本的に現表記に合わせています。(主な勝鞍のレース名のみ当時のまま)
2000年までは数え年を採用していて、生まれた年が1歳(=クラシック出走の年が4歳)でした。
2001年から現表記に。
G1とJpn1の区別はせず、G1で統一しています。(得票数に関して言えば、特に不都合がないため)



○各部門の創設、廃止など

1972年 最良スプリンター賞 廃止
1981年 スプリンター賞 再設 (この年は投票の対象外で特別賞扱い)
1982年 スプリンター賞の名称が最優秀スプリンターに
    最優秀父内国産馬 創設
1984年 最優秀ダートホース 創設
1993年 最優秀スプリンターの名称が最優秀短距離馬に
1996年 最優秀アラブ 廃止
2008年 最優秀父内国産馬 廃止
    外国馬がJRA賞の対象に

2007年以前にも外国馬に何度か票が入っていますが、これがどういった扱いなのかはわからず。



○G1競争が追加された年など

1984年 グレード制導入
    マイルCS 創設
1990年 スプリンターズS G1に昇格
1991年 阪神3歳S(現阪神ジュヴェナイルフィリーズ)が牡牝混合から牝馬限定競走に
1995年 交流元年
1996年 秋華賞 創設
    NHKマイルカップ 創設
    高松宮杯(現高松宮記念) G1に昇格
    エリザベス女王杯 古馬牝馬に開放
1997年 フェブラリーS G1に昇格
    帝王賞、東京大賞典、南部杯などが統一G1に格付け
2000年 ジャパンカップダート(現チャンピオンズカップ) 創設
2006年 ヴィクトリアマイル 創設
2017年 大阪杯 G1に昇格
    ホープフルS G1に昇格



○選出方法の変貌

表彰はその馬が活躍した翌年ですが、
(例えば、1987年の年度代表馬サクラスターオーが表彰されたのは1988年1月で、ルールが変わったのも1988年1月)
わかりやすくするために、ここでは表彰された馬が活躍した年度に合わせています。

1974年
2頭連記で、筆頭票7点、次点票3点として集計。
その上で得点を重視して実行委員会で審議し、最終決定。

1978年
得点式を廃止。筆頭票、次点票の数のみを参考に。

1982年
次点票を廃止。

1987年
年度代表馬以外の部門は、過半数の票を獲得した場合そのまま決定。
達しなかった部門は、年度代表馬選考委員会で審議。
年度代表馬のみ、各部門の選出馬から年度代表馬選考委員会で審議。

1988年-1999年
年度代表馬以外の部門は、過半数の票を獲得した場合そのまま決定。
年度代表馬は、一定以上の票(*)を獲得した場合そのまま決定。
達しなかった場合は、選考委員会で審議。
*年度代表馬の必要票数がその年によってまばらで、わからなかった年もあるので↓にまとめます。
 過半数  88,91,98,99
 2/3以上  89,92,93,96,97
 不明   90,94,95

2000年以降
各部門において、得票最多の馬が1/3以上の票を獲得で決定。
達しなかった場合は、選考委員会で審議。
2004年以降は、1/3以上に満たなかった馬の中で得票最多の馬についてのみ審議、
というルールが追加されていますが、明確にこれがいつから追加されたものなのかは不明。

1987年に主催者が優駿がJRAに移行してからは、名称も優駿賞からJRA賞となり、選考方法が大幅に変化しています。
2000年に必要票数が過半数から1/3に一気に減ったのは、1999年度の年度代表馬選考が波紋を呼んだからでしょうか。



○少し(?)ピックアップ

参考に得票数を書いてありますが、その年によって投票総数にはバラつきがあります。
多少の上下はありますが、概ね時代を経るごとに投票総数が増えています。
1974年 86
1977年 101
1982年 140
1990年 180
1998年 208
2000年 296
2000年以降はほぼ290前後で安定

グレード制導入以前(1983年以前)のG1級競争は
皐月賞、東京優駿(日本ダービー)、菊花賞、桜花賞、オークス、エリザベス女王杯、有馬記念、天皇賞(春・秋)、ジャパンカップ、宝塚記念、朝日杯3歳S、阪神3歳S
の13競争を対象にしています。



二歳で年度代表馬の票を獲得した馬
1979年 ラフオンテース  (4票) (5-0-0-0)阪神3歳S、デイリー杯3歳S
1990年 リンドシェーバー (1票) (3-1-0-0)朝日杯3歳S
1993年 ナリタブライアン (1票) (4-1-1-1)朝日杯3歳S
1995年 バブルガムフェロー(1票) (3-0-1-0)朝日杯3歳S
1997年 グラスワンダー  (10票) (4-0-0-0)朝日杯3歳S京成杯3歳
グラスワンダーは4戦すべて単勝1倍台(支持率ほぼ50%以上)で圧勝(3馬身、5馬身、6馬身、21/2馬身)し、
朝日杯でも初の1分33秒台を記録。
この年の年度代表馬は混戦模様でしたが、それでも2歳馬に10票も入るのは極めて異例。
グラスワンダーは10/192の得票率
ラフオンテースは4/129の得票率



障害競争メインで年度代表馬の票を獲得した馬
1975年 グランドマーチス (8票) (7-0-0-1)中山大障害(春・秋)、京都大障害(春・秋)
2017年 オジュウチョウサン(3票) (4-0-0-0)中山大障害中山グランドJ東京ハイJ阪神スプリングJ
グランドマーチスは8/79の得票率
オジュウョウサンは3/290の得票率



ダート競争で活躍して年度代表馬の票を獲得した馬
1995年 ライブリマウント (3票) (5-0-0-1)帝王賞、南部杯、フェブラリーS平安S
1996年 ホクトベガ    (1票) (8-0-0-2)帝王賞、南部杯、川崎記念、フェブラリーS
2001年 アグネスデジタル (68票) (4-0-1-2)天皇賞秋香港C南部杯日本テレビ盃
2001年 クロフネ     (26票) (4-0-1-1)NHKマイルCJCダート武蔵野S毎日杯
2007年 ヴァーミリアン  (5票) (4-0-0-1)川崎記念JBCCJCダート東京大賞典
2008年 カネヒキリ    (1票) (2-0-0-1)JCダート東京大賞典
2009年 エスポワールシチー(2票) (4-1-0-1)かしわ記念南部杯JCダートマーチS


ダート競争で活躍して最優秀4歳以上牡馬(牝馬)の票を多数獲得した馬
1996年 ホクトベガ   (24票) (8-0-0-2)帝王賞、南部杯、川崎記念、フェブラリーS
2000年 ファストフレンド(53票) (4-0-2-2)帝王賞東京大賞典東海Sエンプレス杯東海菊花賞
2001年 アグネスデジタル(200票)(4-0-1-2)天皇賞秋香港C南部杯日本テレビ盃
2008年 カネヒキリ   (29票) (2-0-0-1)JCダート東京大賞典
2011年 トランセンド  (41票) (3-2-0-0)フェブラリーS南部杯JCダート、ドバイWC2着
それぞれ
1996年 ダンスパートナー (107票) (2-2-1-5)エリザベス女王杯京阪杯
2000年 ファレノプシス  (161票) (1-0-0-2)エリザベス女王杯
2008年 スクリーンヒーロー(167票) (3-2-0-1)ジャパンCアルゼンチン共和国杯
2011年 ヴィクトワールピサ(129票) (2-0-0-2)ドバイワールドカップ中山記念
が受賞。
アグネスデジタルは2001年度最優秀4歳以上牡馬。
最優秀ダートホースの受賞馬以外でその年にダートG1を勝っているのはアグネスデジタルが唯一。
その他ではアドマイヤドンが2001年の最優秀2歳牡馬に加えて、2003・2004年の最優秀ダートホースを受賞。



朝日杯、阪神JFの勝ち馬以外で多くの票を獲得した二歳馬(阪神3歳S(現阪神JF)が牝馬限定になった1991年以降)
1997年 ロンドンブリッジ(50票) (3-0-0-0)ファンタジーS
2000年 アグネスタキオン(119票) (2-0-0-0)ラジオたんぱ杯
2006年 フサイチホウオー(76票) (3-0-0-0)東京スポーツ杯ラジオNIKKEI杯
次点で
2008年 ロジユニヴァース(31票) (3-0-0-0)ラジオNIKKEI杯札幌2歳S
それぞれ
1997年 アインブライド  (140票) (3-0-0-2)阪神3歳牝馬S
2000年 メジロベイリー  (147票) (2-0-2-1)朝日杯3歳S
2006年 ドリームジャーニー(211票) (3-0-1-0)朝日杯FS
2008年 セイウンワンダー (263票) (3-1-0-0)朝日杯FS新潟2歳S
が受賞



中央(海外)のG1級競争を二勝以上して各部門の受賞を逃した馬(特別賞除く)
1982年 モンテプリンス  (42票) (3-1-0-1)天皇賞春、宝塚記念
1998年 セイウンスカイ  (77票) (5-1-0-2)皐月賞菊花賞京都大賞典
1999年 スペシャルウィーク(83票) (5-2-0-1)天皇賞春天皇賞秋ジャパンCAJCC阪神大賞典
1999年 グラスワンダー  (56票) (4-1-0-0)宝塚記念有馬記念京王杯SC毎日王冠
2001年 マンハッタンカフェ(43票) (5-0-1-3)菊花賞有馬記念
2005年 ラインクラフト  (138票) (3-2-1-1)桜花賞NHKマイルCフィリーズR
2007年 メイショウサムソン(37票) (3-1-1-1)天皇賞春天皇賞秋産経大阪杯
2009年 カンパニー    (65票) (4-1-0-2)天皇賞秋マイルCS中山記念毎日王冠
2015年 ストレイトガール (74票) (2-0-0-3)ヴィクトリアMスプリンターズS
2016年 モーリス     (90票) (3-2-0-0)香港CチャンピオンズM天皇賞秋
それぞれ
1982年 ヒカリデユール  (94票) (2-1-0-1)*地方除 有馬記念
1998年 エルコンドルパサー(119票) (5-1-0-0)NHKマイルCジャパンCNZT4歳S
1999年 エルコンドルパサー(74票) (2-2-0-0)サンクルー大賞フォワ賞、凱旋門賞2着
2001年 ジャングルポケット(225票) (3-0-2-1)ジャパンC東京優駿共同通信杯
2005年 シーザリオ    (147票) (4-1-0-0)優駿牝馬アメリカンオークスフラワーC
2007年 アドマイヤムーン (249票) (4-0-1-1)ドバイDF宝塚記念ジャパンC京都記念
2009年 ドリームジャーニー(221票) (3-2-1-2)宝塚記念有馬記念産経大阪杯
2015年 ショウナンパンドラ(213票) (2-0-1-3)ジャパンCオールカマー
2016年 キタサンブラック (201票) (3-2-1-0)天皇賞春ジャパンC京都大賞典
が受賞

1982年のモンテプリンス
1999年のスペシャルウィークとグラスワンダー
2007年のメイショウサムソン
2009年のカンパニー
2016年のモーリス
は特別賞を受賞
セイウンスカイ、マンハッタンカフェ、ラインクラフト、ストレイトガールは無冠



三冠競争勝利馬以外で最優秀3歳牡馬(牝馬)を獲得した馬
1978年 モデルスポート   (6-2-1-2)
1988年 オグリキャップ   (7-1-1-0)*地方除 有馬記念NZT4歳S高松宮杯毎日王冠、ほかG3を3勝
1998年 エルコンドルパサー (5-1-0-0)NHKマイルCジャパンCNZT4歳S
2002年 シンボリクリスエス (5-2-3-0)天皇賞秋有馬記念青葉賞神戸新聞杯
2008年 リトルアマポーラ  (4-0-0-4)エリザベス女王杯クイーンC
モデルスポート、オグリキャップ、エルコンドルパサーは三冠競争に未出走。
モデルスポートはダイナアクトレスの母。


2年以上の間隔を空けて受賞した馬
アドマイヤコジーン 1998年最優秀2歳牡馬    2002年最優秀短距離馬
カネヒキリ     2005年最優秀ダートホース 2008年最優秀ダートホース
ドリームジャーニー 2006年最優秀2最牡馬    2009年最優秀4歳以上牡馬



得票数最多で受賞できなかった馬
1983年 最優秀2歳牝馬    マリキータ    (56票) マーサレッド   (43票)が受賞
1983年 最優秀アラブ    スリーキャプテン (51票) ウルフケイアイ  (49票)が受賞
1986年 最優秀2歳牡馬    ホクトヘリオス  (40票) メリーナイス   (53票)とゴールドシチー(39票)が受賞
1987年 最優秀ダートホース フォスタームサシ (71票) 該当馬なし    (47票)
1987年 最優秀障害馬    メジロアンタレス (67票) 該当馬なし    (19票)
1993年 最優秀ダートホース ローリエアンドレ (80票) メイショウホムラ (67票)が受賞
1997年 最優秀ダートホース シンコウウインディ(70票) 該当馬なし    (37票)
1999年 年度代表馬     スペシャルウィーク(83票) エルコンドルパサー(72票)が受賞
1999年 最優秀4歳以上牡馬  スペシャルウィーク(83票) エルコンドルパサー(73票)が受賞

2004年以降、ルール上得票数最多でない馬の受賞はなくなっている。



1800m未満のレースに未出走で最優秀短距離馬の票を獲得
1984年  カツラカギエース(1票) 



1996年のエリザベス女王杯の古馬開放以降、G1未勝利で最優秀4歳以上牝馬を獲得
2001年 ダイヤモンドビコー (133票)(3-3-0-2)阪神牝馬S中山牝馬S府中牝馬S、エリザベス女王杯2着
    ビリーヴ      (109票)(5-1-3-2)スプリンターズSセントウルS
を抑えて受賞



票を獲得した外国馬
1981年 年度代表馬     メアジードーツ     (1票) ジャパンカップ
1989年 最優秀4歳以上牝馬 ホーリックス      (4票) ジャパンカップ
1991年 最優秀4歳以上牡馬 ゴールデンフェザント  (1票) ジャパンカップ
2010年 最優秀3歳牝馬   スノーフェアリー    (1票) エリザベス女王杯
2011年 最優秀4歳以上牝馬 スノーフェアリー    (1票) エリザベス女王杯
2013年 最優秀障害馬    ブラックステアマウンテン(1票) 中山グランドジャンプ
2015年 最優秀短距離馬   エアロヴェロシティ    (1票) 高松宮記念



特別賞に推薦されたが、受賞には至らなかった馬と出来事
1974年 ハイセイコー、タケホープ
2001年 マンハッタンカフェ (5-0-1-3)菊花賞有馬記念
2001年 アグネスデジタル、エイシンプレストン、ステイゴールドの香港3勝に対して
2002年 ナリタトップロード 長年に渡るG1レースでの活躍と、有馬記念のファン投票1位
2006年 ダイワスカーレット 有馬記念で37年ぶりの牝馬優勝



年度代表馬が3頭いる世代
76世代 トウショウボーイ(76年) テンポイント(77年) グリーングラス(79年)
87世代 サクラスターオー(87年) タマモクロス(88年) イナリワン(89年)
TTGとして名を馳せた76世代の3頭は、G1級競争での上位独占が3度あるなど直接対決の機会が何度もありましたが、
87世代の3頭は活躍時期がずれており、直接対決の機会は一度もありませんでした。







参考文献
(1974-2017)『優駿』2月号 中央競馬ピーアール・センター

参考URL
JRA公式ホームページ
http://www.jra.go.jp/
優駿達の蹄跡
http://ahonoora.com/index.html

以前参考にしていたURL
http://www.mars.dti.ne.jp/minoruy/keiba/1996/jra-sho96_tohyo.htm
http://www.nicovideo.jp/mylist/4184327
http://twelfthnight392.blog54.fc2.com/blog-category-17.html



優駿のバックナンバーはGate J.にて無料で閲覧できます。
きっかけとなったツイート↓
https://twitter.com/adenoi_today/status/957530215307083776
恥ずかしながら、Gate J.の存在と優駿のバックナンバーが読めることをこのツイートで初めて知りました(^_^;)




2018/06/28
1974年-1990年、1995年の得票数を追加
他の年についても優駿のバックナンバーを参考に見直し
投票、受賞のルール等について追記

2016/11/13
1991年-1994年までの得票数を追加
2013年-2015年までの得票数を追加
ピックアップを少し追加

2013/01/09
記事作成




ラベル:競馬 JRA賞
posted by トメnrb at 19:40| 東京 ☁ | TrackBack(0) | 競馬 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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